生活の中に「おもしろさ」がどれだけ含まれるかは当人次第だと思っている。
日常に潜む些細な違和感に気づく知識と観察力、それを楽しむちょっとした才能があれば、いつもと違う道を歩くだけで世の中はおもしろだらけだ。
だが、この方の場合は巡り会う出来事の質・量ともに尋常ではなく、これはさすがに観察とかいう話ではなく常人には持ち得ない特殊な能力があるのだろうと思う。さらには表現力の巧みさ。巧みっていうか面白さ。
食にまつわるエピソードと、それに関係してるようなしてないようなレシピの数々。
なのだけど、まあ面白い。ていうか!もう!!くやしい!!!と謎の嫉妬心が頭をもたげ、いやこんなん無理無理と瞬時に白旗を上げる。よく考えたら面白いで済まされないエピソードも多々あるのだけど、じろまるさんの手にかかるとそれが読んで面白いのだ。
笑いをこらえた顔を周囲に晒してしまうことになるので電車で読むのはおすすめしない。
特に「私を認識しない酒屋」というシティボーイズのコントみたいなタイトルの話は「こんなんズルイ!」と思いながらも爆笑あるいは変顔必至なので取り扱いに注意が必要である。
ネットで公開されたものがベースになっているので知っているエピソードもあるのだが、まとめて読むと圧倒される。
さらにときおりしんみりももする。お父様とのコンビーフのエピソードにはぐっときた。
「レシピとは何か」について考えさせられる掲載レシピも試してみたいものが多い。
ここで書籍版の試し読みができるし、このnoteにある記事を読んで気になったら書店で手にとってみてはいかがだろう。
さて、
著者のじろまるさんとは数年前からTwitter上でやりとりがあり、そのご縁で出版記念のトークショーにご一緒することになった。そのうちいつかお会いすることもあるだろうなと思ってはいたが、まさかこのようなかたちではじめましてとは。
「レシピづくり」について語る予定ではあるのだけど、どうなることやら。よろしかったらぜひ。
2020.2/16(日)15:00~17:00 (14:30開場)
@下北沢本屋B&B